Ivanti Connect SecureというVPN製品で、認証なしにroot権限を取得できる欠陥が3つ連なって悪用されたとセキュリティ企業Volexityが10月13日に明らかにしました。すでに悪用が確認されている状態で、Ivantiは2つに修正版を出しましたが、残り1つは未対応のままです。対象のバージョンを使っている組織は、まずこの欠陥の構成を正確に把握する必要があります。

Ivanti、Connect Secureの脆弱性3件が連鎖悪用され未修正1件が残存

Volexityが報告した内容によると、攻撃者はIvanti Connect Secureに存在する3つのゼロデイ脆弱性を連鎖させ、ログインすることなくroot権限でコマンドを実行していました。Connect SecureはVPNアプライアンス製品です。これは、ログインなしにrootとしてコマンドを実行できる状態にあったことを意味します。

この脆弱性を最初に発見し、Ivantiへ報告したのはVolexity自身です。同社は10月13日付でこの連鎖攻撃について公表しました。出典記事では3つの脆弱性のうち2つに修正パッチが提供済みで、残る1つについては「pending」、つまり対応が保留中の状態だとされています。どの脆弱性がどの役割を担って連鎖していたか、具体的な脆弱性番号や技術的な攻撃手順については、今回確認した出典には記載がありません。わかっているのは、3つが組み合わさることで認証なしのroot権限奪取に至ったという事実と、そのうち2つがすでに塞がれているという状況です。

影響を受ける条件について、出典が明示しているのは「Ivantiが対象バージョンを使う顧客に対して『直ちに対応するように』と伝えた」という点です。裏を返せば、Ivanti自身がこの通知を出すほどの緊急度だと判断したことになります。ただし、どのバージョン番号が対象で、どのネットワーク構成であれば影響を受けるのか、認証情報の事前取得が必要なケースはあるのかといった詳細は、今回確認できた範囲の記事には書かれていません。Connect Secureを稼働させている組織がまず確認すべきは、自社の導入バージョンがIvantiの通知対象に含まれているかどうかです。これは出典からは判断できないため、各組織がIvantiからの直接の通知やサポート窓口で確認する必要があります。

悪用の段階についても整理しておきます。出典の記述は「an attacker chained three zero-day flaws」、つまり特定の攻撃者による実際の悪用が起きたという書き方であり、研究者による実演や概念実証コードの公開にとどまる話ではありません。すでに実環境での悪用が観測された状態で発表されている点は、対応の優先度を考えるうえで押さえておく価値があります。

Ivantiが示している対処は、3つの脆弱性のうち2つへの修正パッチ提供と、対象顧客への「act immediately」という呼びかけです。残り1つの脆弱性については、出典の時点でまだ修正版が存在しません。これはIvanti側が意図的に後回しにしているのか、技術的な理由で修正に時間がかかっているのかは、出典からは読み取れません。回避策として何らかの設定変更や緩和策が提示されているかどうかについても、今回確認した記事には記載がなく、ここで断定することはできません。

対象組織が取れる行動としては、まずIvantiから配布されている2件の修正パッチを適用すること、そして未修正の1件についてはIvantiからの続報を注視することになります。それ以上の独自の緩和策を一般論として提示することは、出典の範囲を超えるため控えます。

The Hacker News

用語補足:ゼロデイ脆弱性

今回確認された3件の脆弱性はいずれもゼロデイとして報告されたものでした。これらが連鎖することで、ログインを経ずにroot権限でコマンドを実行できる状態になっていたことが核心です。発表の時点で3件のうち2件はすでに修正済みで、残る1件は未修正のままでした。

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編集後記:未修正の1件がどこまで放置されるか

今回の件で気になるのは、2件は修正済みなのに1件だけ「pending」のまま残っている点です。Ivantiが顧客に「直ちに対応するように」と呼びかけているのは修正済みの2件への適用を指していると読めますが、未修正の1件に対して顧客側がどう身を守ればいいのか、出典の時点では具体策が示されていません。パッチが出るまでの間、対象組織は自分たちの構成がこの未修正の脆弱性にさらされているかどうかを、Ivantiからの追加情報を待つ形で確認し続けることになりそうです。