今日のニュース

本日は現場の業務効率化とSaaSのAI進化に特化してお届けします。自律AIの波が日常的な社内ツールにまで到達した現状をご確認ください。

  • Slackが連携アプリの自動化など30のAI新機能を追加し、業務自動化のハブへ進化(ピックアップ)
  • SoftrがノーコードのAIアプリ開発基盤を公開し、非エンジニアによる業務自動化を支援
  • GoogleがVeo 3.1 Liteを公開し、コストを約半分に抑えた動画生成AIモデルを提供
  • 英Riploがコンサル業務特化のAIエージェントOS開発に向けシードラウンドで230万ポンドを調達
  • HRテックのLatticeがAIコーチング企業Mandala Technologyを買収し人事評価に統合

ピックアップ: Slackが約30種のAI機能を追加し、業務自動化のハブへ進化

毎朝Slackを開いて、複数のツールを渡り歩く作業がまだ続いているとしたら、その時間はもうすぐ要らなくなるかもしれません。

何が起きたか

Slackは自動化を中心とした約30種のAI機能をSlackbotに実装しました。これはSalesforceの傘下に入って以来、最大の機能拡充となります。チャットツールとして使われてきたSlackが、複数のSaaSを横断して業務を動かす「オーケストレーションハブ」へとシフトしつつあります。

なぜ重要か

この動きを理解するには、直近数か月の流れを振り返るのが助けになります。

3月25日にはAnthropicがPC上のアプリを自律操作するAIを発表し、3月27日にはプロジェクト管理ツールLinearが自律型AIエージェントへの転換を表明しました。3月30日には、こうした自律AIの台頭を受けた開発体制の見直しを追いました。これらに共通するのは「AIが人間の代わりに手順を踏んで仕事をこなす」という方向性です。ただし、これまでの主戦場は開発者向けツールや専門的な環境に限られていました。

今回のSlackのアップデートは、その波が日常的なコミュニケーションツールにまで届いたことを示しています。設定次第で、Slackが「誰かがフォームに入力したら、SalesforceのレコードとGoogleスプレッドシートを更新して、担当者にリマインドを送る」という一連の流れを自動でこなせるようになります。

読者の会社にどう影響するか

私たちは、このアップデートが中小企業にとって即効性の高い変化をもたらすと考えています。Slackはすでに社内に入っているツールです。新たな導入コストや社員教育の手間なしに、既存ツールのポテンシャルを引き上げられます。複数のSaaSを行き来する現場の手作業は、業務全体の中で見えにくいコストになりやすく、それが自動化されるとすれば積み上がる効果は小さくありません。

経営層・マネジメント層にとって今できる最初の一手は、自社のSlack管理画面を開いてAI連携機能の有効化状態を確認することです。 まずそこから始めてみてください。

あなたの会社では、毎日どれだけの時間がツールとツールの「橋渡し作業」に消えているか、一度数えてみたことはありますか。

出典: VentureBeat


各ニュース詳細

SoftrがノーコードのAIアプリ開発基盤を公開

ノーコードツールのSoftrが、AIネイティブなプラットフォームを新たに公開しました。 非技術系チームでもプロンプトを使って業務アプリを構築できる設計になっています。 現場主導でのプロセス自動化を後押しすることを明確に狙っています。 出典: VentureBeat

私たちはこのプラットフォームを、中小企業の慢性的なIT人材不足に対する現実的な選択肢の一つとして強く推奨しています。「開発者がいないから」を理由に先送りしてきた業務改善が、現場の担当者自身の手で動かせるようになります。営業管理や顧客対応フローの自動化など、まず一つ試す題材を現場と話し合ってみてください。

「IT部門への依頼待ち」が、実は現場の最大のボトルネックだったとしたら、どうでしょう。


GoogleがVeo 3.1 Liteを公開し、コストを約半分に抑えた動画生成AIを提供

Googleは開発環境であるGemini APIやAI Studioで、動画生成AI「Veo 3.1 Lite」のプレビュー版の提供を始めました。 Veo 3.1 Fastと同等の生成速度を維持しながら、コストを約半分に抑えた設計になっています。 テキストから動画、画像から動画の両方に対応し、縦横比も選択できます。 出典: Google AI Blog

私たちは、これがマーケティング予算の少ない中小企業にとって追い風になると考えています。SNS用の商品紹介動画や採用コンテンツなど、「動画があれば効果的なのはわかっているが、コストが合わない」と判断されてきた領域で選択肢が広がります。4月7日にはVeo 3.1 Fastの価格引き下げも予定されており、試すタイミングとして今は悪くありません。

競合が動画コンテンツを量産し始めたとき、「予算がないから」という理由がまだ通用するか、一度考えてみてください。


英RiploがコンサルティングAIエージェントOS開発に向けシード調達を完了

ロンドンを拠点とするRiploが、コンサルティング業務向けのAIエージェントOS開発にあたりシードラウンドで230万ポンドを調達しました。 従来のコンサル業務は手作業に依存した工程が多く残っており、Riploはその非効率を解消対象に据えています。 分析の構造化、成果物のドラフト作成、ワークストリームの管理などをAIエージェントが担う設計です。 出典: Tech.eu

私たちが注目しているのは、汎用AIではなく「特定業務の作法を知っている」AIという点です。コンサル業務に限らず、法務・経理・採用など、業界固有のワークフローに深く入り込む特化型エージェントが今後相次いで登場してくるはずです。自社の専門業務にどんな形のAI適用が合うか、この事例を手がかりに整理してみる機会になります。

あなたの会社で最もノウハウが属人化している業務は何か、すぐに答えられますか。


LatticeがMandala Technology買収で人事評価にAIコーチングを統合

HRテックのLatticeが、AIコーチング技術を持つMandala Technologyを買収しました。 人事評価プラットフォームにAIネイティブな新機能を統合していく方針です。 SaaSベンダーがAI人材・技術の買収を通じて機能拡充を図るトレンドが続いています。 出典: PR Newswire

私たちは、人事評価やコーチングという属人性の高い領域にAIが入ってきた点を前向きに評価しています。マネジメント層が「評価の公平性をどう担保するか」に費やすエネルギーは、実際のところかなり大きいものです。HRツールを選定・更新する際に、AIによるコーチング機能が標準装備になっていくなら、それ自体が選定基準の一つになってくるでしょう。

「評価が不公平だ」と感じた経験は、評価する側にも、された側にも、きっとあるはずです。


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